理想形のスラックス
こんにちは。THIRD PLACEの窪野です。
既にインスタグラムや西脇のブログで発表された、今週発売のISSUETHINGSとの特別なスラックス。
前回まではブランドについて、そして今回のスラックスを作るまでの経緯など、西脇からお伝えしてきましたが、本日は僕がこのスラックスの「好きなところ」をお話しします。
まず初めに僕はスラックスをあまり穿きません。といいますか少し苦手でした。
理由は綺麗に見えすぎることと、自分のカジュアルなスタイルに馴染みにくいと思っていたからです。
今回のISSUETHINGSの別注スラックスは、そんな印象を変えてくれた僕の理想形です。


個人的によかった3つのポイントをお伝えさせてください。
まず一つが「股上」です。
普段パンツを穿くときは腰上に合わせて穿きます。
理由が身長が高くないからです。
特に自分は短丈のトップスを着るので腰位置が重要。脚も長く見えますし(笑)。
股上が35cmだと緩すぎるし、25cmだと窮屈。
この別注スラックスのサイズ2は28cm。この長さが自分にはベストでした。


2つめの好きなところは、見えるところではありません。
それがパンツの裏地。
裏地があることでスルッと滑って穿きやすくなりますし、歩くときに生地同士が擦れるのを防いで、表地を守ってくれる。そうしたメリットがあります。
この別注スラックスは総裏ではなく半裏であることがポイントです。
シンプルに総裏は暑い。
暑い、寒いと感じたときの小さなストレスをなるべく溜めることなく、快適に過ごしたい自分にとっては、総裏よりも半裏のほうが好みです。
今回の生地は厚すぎず薄すぎず、ちょうどいい厚みなので半裏との組み合わせが良く、長い時期しっかり穿くことができます。

最後はポケットのデザインです。
西脇も言っていましたが、このディテールが加わることで単調になりすぎず良い「スパイス」になっています。
常に見える部分ではありませんが、短丈のトップスや日々の生活でしゃがんだりする際に、チラッと見えるくらいの一歩引いた存在感が好きです。
そんな魅力的なカットオフを仕上げてくださった工場の方が、先日お店にいらしてくれました。その際に、僕にポケットのお話をしてくれました。

ウエスト、サイドポケット、バックポケットの全てがカットオフの仕様になっているのですが、この部分を人の手で仕上げているんです。
袋布とは別に、指を指している部分まで糸を縫い、そこから一つ一つ糸を解いています。(糸が解けるのはここまでです)
どれだけの時間がかかるのか、想像しただけで恐ろしい。
しかもこれを数人でやっているそうです。
その話を聞いたとき、すぐに頭を下げて感謝を伝えました。
自分達がやりたいデザインを、実際にはこうやって作られているんだと。
決して機械だけでは表現できないところを、人の手で完成していることを痛感しました。
一つの衣服としての存在感はもちろん、これからこの服が穿く人によってどう変化していくのか。その人の日常を通して少しずつ変わっていくプロセスも面白いですし、より愛着が湧くそんなデザインになっています。
あまり表には出ないことですが、ブログを通して一人でも多くの方に服を作る方の想いを届けられたらと思い、書かせていただきました。
それでは、ここからはスタイリングです!!


まずは今季のエクストリームの中で一番の推しだったpaoloとの合わせ。
袖がリブではなくロールになっているニットなので、ロンTのようなストンと落ちるリラックス感があり好きです。その空気感にtozaouやwellといったシンプルながらもアイデアのあるユニークなアイテムを取り入れるのがおすすめです。
全身のトーンは合わせながらも、足元は革靴の黒で締めています。
これくらいのラフな空気にもベージュのスラックスは合います。


MEIAS for THIRD PLACE "SILK CREW NECK PO"
今期のAWで最初に手にしたErnie Paloのシャツ。最近はずっとこればかり着てるくらい気に入っています。
意図的にサイズダウンしてセレクトしているのですが、その理由の一つがレイヤードするためです。
その上にはTHIRD PLACEのためにMEIASに作っていただいたシルク100%ニット。ネットに入れ、家庭用洗濯機でガシガシに洗って半年くらいが経ち、新品時の艶感は消えマットな表情になり、より馴染みました。
フレンチブルーにもとても合うのでこの合わせは僕の中では鉄板です。
クラシックで纏めているからこそ足元はスニーカーで外すのが、決めすぎていなくてちょうどいいです。
ベージュのパンツは少しイナタさやジャケットに合わせるクラシックな印象がありましたが、このベージュはそういった土っぽさがないので、ベージュに苦手意識のあった方も取り入れやすいと思います。

チャコールのようなブラックは、作る時からオレンジや赤といった暖色と合わせたいと思っていました。
特に、ISSUETHINGSのタートルネックは発色が良くアクセントになります。
タートルネック特有のキチンと感が程よく抜けて、カジュアルにも着ることができるので、控えめな主張があるwellのシャツと相性が良いです。
昨年購入したスニーカー感覚で履けるparaciaの革靴がとても気に入っていて全体を纏めてくれます。


ANOTHER ASPECT "POLO SHIRT 2.0"(店頭販売中)
こちらは同世代の方にお勧めしたい合わせ。
ANOTHER ASPECTのポロシャツは身幅がそこまで広くなくややボクシーなシルエットなので、細身の方は特に気に入ってくれると思います。
今回の中太ストレートとの相性は抜群です。
ポロシャツとスラックスの定番に合わせる足元は、革靴でいきそうなとこですが僕はmizunoのWAVE RIDER 10といった、スポーティさをチョイスします。
また、パンツのディテールデザインが個人的にマルジェラとの親和性を感じたので、愛用しているマルジェラの赤のニット帽を選びました。
チャコールのようなブラックはどんな方にも使いやすい色だと思いますが、2スタイルのように色物との合わせを楽しんでいただきたいです。
スラックスに綺麗な印象を持っているからこそ、どのスタイリングも被り物や巻き物を使い、カッコつけすぎない程度に小物で外すのが僕のマイルールです。
マフラーはもちろん、シャツやポロシャツといった襟物やモックネックやタートルといったで大人な雰囲気を残しながらも、クラシックに振りすぎていない今の時代にあったものを一緒にご提案したいと思っています。
今回ISSUETHINGSと作っていただいたスラックスは、流行に左右されないクラシックな要素と汎用性を持った使いやすさがあり、綺麗めにもカジュアルにも振れるスラックスですので、いろんな合わせをすることができる心強いスラックスです。
これが、僕が理想としてたスラックスです。
今回の別注を通して、僕と同じスラックスに苦手意識のあった方やスタイルが似ている方にぜひ一度穿いて感じていただきたいです。
明日はアンカーの三浦です。楽しみにしていてください!!(バトン渡せてよかった...。)
