CAMIEL FORTGENS(カミエルフォートヘンス)
こんにちは。THIRD PLACEの西脇です。
連日たくさんの方に来ていただきありがとうございます!
3連休スペシャルプログラムへ参加していただいた皆さん、いかがでしたか?
匿名性を大事に活動しているブランドなので、矛盾を感じた方もいたかもしれませんが、
それでもブランドとショップが結びつくからこそできることを、これからも大事にしていこうと思っています。
そして注意事項へのご協力もありがとうございました。
さて、次はようやくブログでこちらをご紹介します。

CAMIEL FORTGENS(カミエルフォーヘンス)です。
既に3シーズン目の取り扱いとなり、THIRD PLACEへ来ていただいている多くのお客さまから支持されているブランドになりました。
特にファッション好きの方からは「名古屋でちゃんと見れました!」「存在は知っていたのですが、なかなか実際に見ることができませんでした」などの声をいただいておりますが、実際に今東海地方で見ることができる場所はほとんどありません。
今日はそんなカミエルフォーヘンスについてお話していきます。

まずどういうブランドなのか。そこからいきます。
CAMIEL FORTGENS(カミエルフォーヘンス)は2014年に設立されたアムステルダムを拠点とするオランダのファッションブランドです。
ブランド名はデザイナー自身の名前。カミエル・フォートヘンス氏自身の日常の経験や社会情勢、規範などを着想源に、洋服を生み出しています。
昨年は世界のファッションを牽引する HYPEBEAST NEXT 100 2025にも選ばれ、そのクリエイティブは世界的にも注目を集めています。
お気づきの方も増えてきたと思いますが、THIRD PLACEでは、カミエルを含め、アムステルダムを拠点とするブランドを3つ取り扱っています。
「extreme cashmere」と「de dam foundation」です。
これは意図して選んだわけではなく、自然と選んだブランドが重なりました。どうやら、今の自分の感覚とアムステルダムには縁があるようです。


カミエルは、既製服の定型をあえて未完成なニュアンスを残しながら再解釈し、「完璧ではないからこそ完璧」ともいえる洋服づくりを行っています。
構造をあえて見せたり、ディテールを解体・再構築したり。一般的なファッションのルールにとらわれず、試行錯誤を重ねながら、独自の洋服を生み出しています。
ブランドの始まりは、デザイナーのカミエルがデザイン・アカデミー・アイントホーフェンを卒業したことでした。
伝統的なルールや慣習にとらわれず、DIY精神を大切にする姿勢。その根底には、ファッションを外側から見つめる視点があります。現在も、直感や人とのコラボレーションから新しいアイデアを生み出し、欠点やミス、エラーといった不完全さも受け入れながら、ハンドメイドの洋服へと落とし込んでいます。
パリやアムステルダムで開催されるランウェイショーも、あえて伝統的な会場を選ばず、ファッションと日常生活の境界を曖昧にするような場所で行われています。





今年の1月、実際にパリのランウェイショーへ招待していただきました。
会場は、アパートの一室のような空間。
そして、僕が案内していただいた席は、なんと子ども部屋のベッドの上でした。
これまで何度かランウェイショーを見させていただいたことはありますが、これは初体験!笑
世界各地から集まったクリエイター、アーティスト、デザイナーが同じ狭い空間にいる。最初はなんとも言えない気持ちになりました。
でも、ショーがはじまるとすっかりこの世界観を楽しんでいました。




空間のディテールも本当に印象的でした。
部屋には彼らが気に入っている雑誌が積まれていたり、リビングのダイニングテーブルにはアムステルダムで親しまれているお菓子が置かれていたり。
まるで、CAMIEL FORTGENSの日常の中に入り込んだような気持ちになりました。
このとき招待したいただいたショーで発表されたコレクションが、今シーズン皆さんに見ていただく26AWのコレクションです。

さて、ここからはすこし、僕自身とカミエルの話をさせてください。
僕がはじめてカミエルの洋服を見て、その存在を知ったのは、日本でevankinori、lownn、Casey Casey、Cristaseyaが盛り上がり始め、STUDIO NICHOLSONのメンズラインもスタートした、確か2018年頃だったと思います。
当時は私は国内ブランドをメインに仕事をしていたこともあり、個人的に海外ブランドで興味があって買っていたのはマルタンの頃のマルジェラやカルヴェン、アクネのスタンダードなアイテムくらいでした。
それから時が流れ、THIRD PLACEの構想を考え、オープンに向けて準備していた頃。たまたまパリで縁があり、カミエルの洋服を見せていただく機会がありました。
そのときに感じたのは、いい意味で「変わっていない」ということでした。
自分の記憶に残っていたカミエルと、変わっていなかったんです。
バイヤーをしていると最初に見た印象が変わらないブランドって、意外と多くありません。
多くのブランドが時代やニーズに合わせて変化していくなかで、カミエルは一貫して自分たちのやりたいことを続けている。
そして、その姿勢がきちんと伝わっている。
これは、本当にすごいことだと思います。

20代の頃、初めてカミエルというブランドに出会ったとき、僕の中にはどこか「憧れ」という気持ちが強くありました。
その考え方も、ファッションとしての魅力も、当時の自分にはまだ受け止めきれなかったのだと思います。
でも、30代になって改めてコレクションを見て、実際に洋服に触れたときには、憧れていた気持ちよりも「選びたい」と思うようになっていました。
そして、ブランドの方からも「ぜひやってください!」と言っていただけたことが、自分の中で大きな後押しになりました。
こうして、THIRD PLACEのオープニングからカミエルを迎えることを決めました。
そして今シーズンで、カミエルを取り扱って3シーズンが経ちました。
シーズンを重ねるごとに、あのとき選んだことは間違っていなかったと確信しています。
それでは、明日に続きます。
