THIRD PLACEのHERILL。
こんにちは。THIRD PLACEの西脇です。
ひさしぶりのブログです。
前回のブログで25awはじまるよ〜と言うだけいって、なにも更新せず...。
ただこれは意図的でした。
まずはこれからやっていくことを情報を出し過ぎず、この場所で実際にみなさんに見ていただき、直接肌と目で色々と感じてほしかったというのが理由です。私自身、新しくここまでの数のブランドを紹介したことがなかったので一つ一つ丁寧にご紹介していくことにこだわりました。
すでにショップに来てもらった方は分かると思いますが、THIRD PLACEには大きな2本のラックしかありません。
仕入れている商品のほとんどをお店に出すことができない、というルールを作っています。
そのため毎週並べているアイテムを変えています。
その週ごとに私たちが見せたいこと、伝えたいことを表していて、皆さんにとっても常にフレッシュな気持ちで見ていただくことを心掛けています。「このお店にきたら」という期待を持っていただける場所を目指します。
商品も基本的にブランドごとに並べておらず、THIRD PLACEとして提案したいスタイルでまとめています。ただブランドのコレクションの素晴らしさを全面的に伝えたい時には1ラック全てそのブランドだけで出しているので、私たちなりに考えている表現がありながらも作り手、ブランドファーストで伝えることはもちろん大切にします。
なかなか自分勝手な場所だとは思っていますが....AWをはじめて2か月ほど経ちますが、このスタイルを楽しみにして見に来ていただけた方には感謝の気持ちでいっぱいです。
現在各ブランドから全体で70%の商品が届きました。そろそろちゃんとわたしの言葉で紹介していかないと(情報量ヤバいです)、という時期がやってきましたし、言葉で伝えていくこともバイヤーの責任だと思っているので、ここからはしっかりブログでもご紹介していきます。
最初にブログで商品紹介するアイテムは決めていました。
まずは私たちのはじまりである、このアイテムからいきます。

すでにブランドを知っている方も多いかもしれませんが、改めてHERILLというブランドからご紹介させてください。
2019年よりスタートした日本のブランド「HERILL(ヘリル)」。アイテムはカシミア、シルク、デニムといった天然素材を中心に上質なアイテムが多く、特にゴールデンキャッシュと言われる希少なカシミアを使ったニットはブランド当初より代表的なアイテムです。
現在100品番近くのアイテム展開があり、毎シーズン海外でも展示会を行なっているので日本だけではなく、海外にも着実とファンを増やしています。
ありがたいことにブランドのファーストシーズンから私もお付き合いがあり、ヘリルに携わってご紹介してきましたが、個人的にずっと思っている魅力が「本当に良いもの」にこだわって作り続けていることだと思っています。
ヘリルの洋服を見ていただくと上質素材が多くラグジュアリーに感じられる方も多いと思いますが、デザインはベーシックなアイテムが多いのが特徴です。身近に感じられるアイテムを良い素材を選び、本当に「長く着られる」ものとして完成させていることがわかります。
例えば定番のカシミアニットも「気軽に洗濯もできる」からこそ毎日とことん着られることにこだわっていますよね。もちろん一般的に日常着として考えると"究極"な訳ですが、そこを突き詰め、現在多くの方の信頼につながっていると思います。
私自身海外買い付けを主戦場にしてから、あらためてHERILLの魅力を再認識させられています。HERILLが作る多くの素晴らしい技術が詰まった日本製の洋服は他にはない新潟魚沼産コシヒカリのような最高の"白米"のような存在です。
さてオープニングの時にご紹介したHERILLのデニム。
そもそもなんでデニムだったかと言うと、私がデニムが大好きだからです。
このショップをはじめるタイミングで何から皆さんにご紹介しようかと考えたときにまずは自分たちらしい自己紹介が必要だと思いました。1年の内3分の2はデニムで過ごしている私なので、このTHIRD PLACEではマスターピースになると覚えておいてください。笑
そして私自身まだ手に入れていない理想のデニムがあったのですが、それをHERILLから手に入れることができました。

HERILL denim 4PK
COL: VINTAGE WORN
SIZE: 0 / 1 / 2 / 3
¥55,000
たくさんデニムを持っている中で、なかなか手に入れられてなかったのが「加工デニム」。自分が求める理想の色、サイズ感に出会うのが本当に難しいと思っています。(昨今改めてヴィンテージデニムブームがあったりしますが、加熱する気持ちも分かります。)
リジット(生デニム)、ワンウォッシュでしたら見つけることは加工物よりは難しくありません。(私にとってこれです。) 今ではたくさんのブランドが毎年素晴らしいデニムを開発していますし、何よりリーバイスやリー、エドウィン、ラングラーがあります。
単純に加工デニムは普通の生デニムよりお値段が高くなるのもハードルです。ヴィンテージでサイズ、コンディションが良いと当たり前に数十万から数百万しますし、新品でしたら職人の手によって風合いと色合いを出していきますので技術が必要になります。そのため基本的にはワンウォッシュに比べると1.5倍から2倍ほどお値段が変わってくるのが相場です。(プリントでしたら安価で済みます)
ブランド当初よりデニムを作っていたのを見て、その中でも特にへリルの加工感が好きでした。本格的なクラシカルな雰囲気がありつつも自分が合わせていくスタイルに一番イメージがしやすかったからです。
ただヘリルの大島さん自身がやや細身のテーパードか思いっきり太めのシルエットを普段穿かれていて、ブランドの展開としてもそのシルエット選択になっていた訳ですが、このデニムは私自身が好きな細身とワイドの"間"となる中太でストレート見えするシルエットになっています。
このシルエットの大きなポイントが例えば自転車も乗りやすいくらい深い股上でしっかりとした可動域を確保し、体型や年齢によって気になる足のラインが出ないようなゆとりのあるモモ周り(ワタリ幅)になっています。
あえてウエストは大きめで作ってもらっているので、ベルトがマストになる方も多いと思いますが、腰をベルトでしっかり絞っていただくととても綺麗なゆとりとラインが生まれる訳です。しかもしっかり絞っても腰回りも綺麗に収まるところがポイントです。
またデニムにおいて個人的に重要視しているのが裾幅です。このデニムのマイサイズが「2」になるのですがサイズ2の裾幅が23cm。このくらい裾幅があることでスニーカー、革靴どちらにもしっかり合わせられるようになっています。
例えば細身のテーパードですと、コンバースやローファーだったりに限定されるイメージがありますが、このデニムでしたらとにかくハイテク系のスニーカーから本格派のレザーシューズまでバッチリ合わせられるようになっています。後ほどスタイリングで見てください。

左が第1弾でリリースした真夏も過ごせる11オンスの生地で、右が第2弾で提案する寒い時期を過ごせる13オンス。生地はそれぞれ変わっていて、色合いも季節感に合わせて調整していただきました。11オンスの時は軽快な雰囲気でしたが、13オンスでは少し濃いめに仕上がっているので寒い時期の素材感にしっかりマッチします。自然光で携帯で写真を撮ったので、これが一番目で見たときに近い色合いになると思います。

画像だと伝わりづらいですが、厚みのある生地だからこそ出る深い色合いが大変気に入りました。これぞ、なかなか見つからないんじゃないかと。
裾とか細かいところもミミや擦れ具合も最高で、ぜひ細かく見てほしいと思っています。



ANOTHER ASPECT SCARF1.0 (SCOTISH CHECK)



HIKING PATROL ELEMENT DOWN JACKET




YOKE Melton Big Balmaccan Coat (DARK OLIVE)
先ほどお話したようにポイントはどんなスニーカーと革靴でも合わせられることなんですが、それがなぜ私にとって重要かと言いますと、スタイルに幅を持たせることができるからなんです。
「ダウンとコート」「スウェットとニット」「シャツとTシャツ」どちらの要素も好きで、ジャンルレスで楽しむのが私たちですから、THIRD PLACEで提案していく化繊も天然素材もしっかりと楽しめるデニムが必要なんです。
THIRD PLACEでは何かの枠組みに囚われない「ニュートラル」さを大切にしているので、そういった部分をこのデニムに落とし込んでいます。
そして普段HERILLのアイテムを愛用している方も、もちろん相性が良いのでぜひお気に入りのアイテムと合わせていただきたいですし、買い足してほしいです。
そして他のメンバーのスタイリングとレコメンドもご覧ください。







CAMIEL FORTGENS TRACK JACKET WOOL
ROA Federa


"僕の生活にはフットボールがあります。小さい頃からボールを蹴り、今でも日常着としてユニフォームを着ます。そしてシーズン中の週末は必ず試合を観戦します。
このデニムを見て懐かしさを覚えました。僕の父がこの色のデニムをよく穿いていたからです。オックスフォードのシャツや薄ピンクのポロシャツをタックインして、アディダスのカジュアルなナイロンジャケット、バルセロナのキャップ、ルコックのシューズなどを合わせていました。当時は何も思わなかった父のデニムスタイルも今振り返るとかっこいいなと思っています。
ですが、自分自身が穿くのを考えるとそのデニムはテーパードが強く細く感じてしまいます。
僕自身裾幅20cm未満のパンツや股上30cm未満のパンツはあまり穿きません。一番細いデニムでuedのLevi’s505くらいです。憧れや欲はあっても出会えなかった色味とサイズバランスがこのデニムにはあり、やっと出会えた、そんなデニムです。塩顔とソース顔の中間の醤油顔くらい絶妙なパンツです。
スタイリングもクラシックやストリートといったジャンルを直球に取り入れず、少しの違和感を持たせた気の抜けた感じが好きです。今回もインナーにユニフォーム、サングラス、ニット帽など僕のライフスタイルとして大切な部分を反映してスタイリングを楽しみました。
僕167cmでウエストが細いのでサイズ1と2をどちらも穿いています。ちょうどよく穿きたい方はサイズ1、しっかりとルーズさが欲しい方はサイズ2がおすすめです。僕はシンプルながらも直線的なパターンのSUNFLOWERのニットと合わせたいのでサイズ2を選びました。
今回のデニムを1人でも多くの方に手にしていただきたいですし、このアイテムを機にTHIRD PLACEにある世界のブランドたちと合わせていただきたいです。"
by 窪野



COMESANDGOES CASHMERE KNIT (CHARCOAL)
YOKE Cashmere Long Gloves (SEA BLUE)



refomed NEXT MAN DOUBLE JACKET (GABA)





HIKING PATROL BASE LT DOWN ZIP JACKET
"私は一年通してデニムを穿きます。中でもウォッシュデニムが大好きで、おそらく薄いブルーのものは10本以上は既に所有していると思いますが、懲りずについつい買い足してしまうアイテムの一つです。中でもHERILLのデニムは私自身以前からのファンで、私のワードローブのいつも一軍にいてくれるとても心強い存在でした。
今回作っていただいたこの1タックデニムは全体的にゆったりとしたボリューム感に加え裾幅も広く設計されているので、本当に色んなアイテムとの相性がいいです。
私のもう一つの偏愛アイテムでもあるスウェットは勿論、今シーズン着ていきたいと思っていたテーラードジャケットやMA-1、真冬にはダウンを合わせたりと本当にジャンルレスで活躍してくれます。また、どんなシューズも合わせられるというところも大きな魅力だと感じています。
私は普段革靴もスニーカーもどちらも履きますが、特にスニーカーの出番が圧倒的に多く、最近だとROAやASICS、SALOMONなどのハイテク系を圧倒的によく履きます。実際の古着のデニムでよく陥るのが足元問題なのかなと個人的に思っていて、シルエットやレングスの長さの事情もあり、なかなかこのあたりのスニーカーをスタイリッシュ且つバランス良く合わせることが難しいです。
シンプルなスタイルが好きな私たちだからこそシューズ選びはとても重要だと思っていて、そんな些細なところにも気を配ってみましたので、実際に色んなスタイルを組みながら試してみていただきたいと思います。
そして今私が穿いているサイズ0は小柄な方でも穿けるように設計で当店の特別サイズです。
私は身長155cmの小柄体型ですが、レングスもお直しせずに穿けるくらいの理想のバランスに仕上げていただきました。このデニムを沢山の女性のお客様にも穿いていただきたいと思っているので、デニムのサイズで悩んでいた方はぜひ試してみていただきたいです。"
by 三浦

ふたりも言ってくれましたが、サイズのお話をします。
私たちみんな体型が小柄で、多くの方にとってリアルなサイズ提案だと思います。ちなみに私が168cmです。
今回もサイズ0、1、2、3の4サイズでご用意しました。
サイズ0は小柄な女性、サイズ1は高身長の女性や小柄な男性に向けました。
サイズ2は私のような体型から175cm近くの方に。レングスも前回より若干長くしたので幅広い方がこのサイズになるかと思います。
そしてサイズ3は身長が高い180cm代の方でもしっかり雰囲気よく穿けるようにしています。
デニムの説明の時にも触れましたが、ウエストはあえて大きくしているので、普段ベルトが苦手な方もこのデニムに関しては絞ることでしか生まれないシルエットを楽しんでいただけたら嬉しいです。
また普段HERILLを買っている方はいつものブランドサイズでこちらを選んでいただいて問題ないです。
今回このデニムを通して海外や日本で集めてきた様々なブランドとの親和性も見ていただきたいです。ずっと言い続けていますが、私たちらしいオリジナリティのあるスタイルっていうのをよりしっかりと皆さんに伝えていけると思っています。このデニムをベースに今届いているアイテムを一緒にお店で合わせていただきTHIRD PLACEならではのスタイル(味)を感じてください。
特別なデニムですが、このデニムは私たちにとっての日常着です。だからこそ本当に良いものにこだわりました。
明日より3日間はまずはお店優先でご紹介させていただきます。
オンラインは10月19日(日)20時よりTHIRD PLACEオンラインストアで販売します。
店頭で完売、サイズ欠けしたサイズは販売はございませんので予めご了承ください。
さて、久しぶりのブログで初めての商品紹介でしたので、気合が入ってしまいました。笑
ここまで読んでいただいたみなさん、ありがとうございます。
普段のインスタグラムのキャプション(文章)がいかにまとめているか察してください。笑
本当はたくさん書きたいです。ただこういった部分はブログでちゃんと書きたいので、それぞれ引き続きチェックしていただけたら嬉しいです。
それでは明日からよろしくお願いします!