THIRD PLACEのMA-1。
こんにちは。THIRD PLACEの西脇です。
先日は特別なヘリルデニムをたくさんの方に選んでいただきありがとうございました。
そして先週はインスタグラムでの発信になりましたが、個人的に念願であり憧れだったカミエルを皆さんにご紹介させていただきました。
毎週いろんなテーマで考えたコンテンツを用意していますが、THIRD PLACEという場所での考え方、ならではのスタイルをどんどん伝えていきます。
そして今週のテーマは「リアルクローズ(日常で着られる服)」。
よく「わたしたち」「日常」というワードを使いますが、もっともその部分を感じていただける2つのアイテムをご用意しました。
まず第1弾がこちらです。

「BELPER(ベルパー)」にTHIRD PLACEだけのMA-1を作っていただきました。
ベルパー?と聞いてピンとくる方はもしかしたら多くないかもしれません。実はベルパーはウィメンズブランドで、普段女性のためのコレクションをメインに展開しています。
2013年にデビューしデザインは尾崎雄一氏が務めます。
服を見た時、袖を通した時に、自身を昇華させる瞬間や新しい自分を発見する瞬間となるものを提案したいという想いから、スタイリッシュ且つウェアラブルな物であり、またそこからクリエイションを感じられる様な服作りを行っています。
デザイナーの尾崎さんはイギリスでの留学経験もあり、日本と英国で得た経験と感性の詰まったBELPERの服は、洋服好き女子たちの熱い支持を受けています。
ではなぜ、ベルパーとMA-1を作ったか、お話していきます。
それは自分がいつも一緒にいるパートナーと相棒の影響です。
そもそも尾崎さんとは僕のパートナーの紹介で知り合いました。仕事ではなく、友人として関係がはじまったのですが、それから縁あって毎シーズン自分もBELPERの洋服を見るようになったのですが、25AWの相棒の買い付けで同行したときにこのMA-1に出会いました。
彼女が試着したときに、すごく似合っていて、僕も気に入ってしまいまして。
普段からMA-1をよく着ているので自信げな表情でしたが(笑)彼女とスタイルが似ているので素直に影響を受けたのがはじまりです。
そもそもBELPERの洋服と自分はいろんな意味で対照的です。
多分普通に考えたら自分のスタイルとBELPERが交わることがない..だけど「人」が理由でつながった縁もおもしろいよねとお互いに一致し、今ではありふれたようなフレーズになってしまい好きではありませんが、いろんな意味で「リアルクローズ」なアイテムになったので今回実現していただきました。
ちなみにBELPERとしてもメンズ提案ははじめてです。




BELPER for THIRD PLACE MA-1
COLOR: BLACK
SIZE: FREE
¥69,000+TAX
"綺麗にできた製品を破ける直前までストーンウォッシュした MA-1。
破けた部分は手縫いでリペアしているが、手直しすることを前提として、過酷なストレスを生地に与えることで、表地、裏地のコシがなくなり、ヘロヘロな表情になっています。 その加工環境を物語るのが、加工前にあえて取り付けした付属たちの状態。 フラップポケットについたドットボタンは表面が削れてボロボロになり、ファスナーの引き手に使っているレザーも原寸よりかなり小さくなり、革の周囲も削れて白くなってしまっています。各縫製部分のパッカリング、ファスナーの波打ち方を見ても良い味になっているのが見て取れると思います。大満足。
また、リブはウール100%で試したところ、加工が激しすぎてフェルト化をしてしまったため、あえて、アクリルを混ぜたもので編み立てをしました。そのおかげで良いくたびれ方をした表情でとどまっています。
最後にパターンについて、中綿が加工で痩せることも想定して必要以上に丸みを意識してパターンを作りました。腕のラインはもちろん、身頃も前身頃を強めに下げて、ヘムラインをラウンドさせ、そのまま後身頃に向かって円を描くように後身頃側の丈は短く作っています。
ポケットに手を入れた時に横から見たら、ぐっと前に下がった印象を強調しています。個人的な主観ですが、映画のワンシーンを見てるようなかっこよさを感じるシルエットを実現したくてそういう癖の付け方をしました。" by BELPER 尾崎





私がこのMA-1が気に入ったのが、ストーンウォッシュされた風合い。メンズブランドだといい意味で忠実な「テカテカ」もしくは「渋め」が多いですよね。自分がミリタリーで苦手なのが「野暮ったさ」なんですが、このMA-1は風合いがありながらも「臭み」がないのがいいんですよね。
冬を見越して中綿が入っていますが、いわゆる本気のパンパン系ではなく軽やかでありながらしっかり冬も楽しめる絶妙な量になっているので、秋はTシャツの上に、真冬はカシミアのセーターを仕込んで楽しめます。
MA-1は歴史ある王道アイテムであるが故に、たくさんの人の手によって作られていますが、それだけ作られてきたってことは、やはりいつの時代も「使いやすい」という普遍的価値があり多くの方の「日常」に受け入れられてきたと思っています。
だからこそたくさんの人、ブランドが作る訳ですが、HERILLのデニム同様に個人的に好きなミリタリーの温度感?基準をこのMA-1を通してお伝えできると思っています。








ブランドのインラインが女性提案の短丈だったので(めちゃかわいいです)、自分が着ることができず、尾崎さんに「大きめのサイズいけますか...?」と相談したところ「自分も着たいから(笑)いいよ!」と快諾していただけました。
この別注ではインラインと内容は同じなのでシンプルにサイズを大きめに仕上げていただいています。
個人的に男性目線で女性がゆったりと着ているミリタリーアイテムの雰囲気が好きで、メンズで着てもそうなるニュアンスのフリーサイズ。
僕ら2人で着てみましたが、お互い167cm、168cmと小柄なので、メンズライクが好きな女性の方でしたらこのサイズも気に入っていただけると思います。
ちなみに尾崎さんが178cm近い身長ですが、もちろん着られるように作ったので、身長が高い方もしっかりと着ていただけます。
このMA-1でおすすめしたいスタイリングは第2弾の提案につながるので、次回のブログでしっかりご紹介させていただきます!

そしてこんなことになってしまいました。
ギリギリブランド名が見えないBELPERのネームの上に私たちがいます。特別感?というより乗っ取りみたいになっています。笑 いつもの関係性をここで表されたのかなと思っています。
BELPERのコレクションを見るとデザインが強みで毎シーズン目を惹かれるものが多く素敵だなと思っています。既存の女性ファンの方にとっては普段と違う視点で見ていただけると思います。(このブログをあまり読まれていないかもですが...)
個人的にデザインを強みとするブランドさんが手掛けるベーシックアイテムでの考え方、作り方を聞いて面白かったですし、何よりいいジャケットができて嬉しいです。
THIRD PLACEらしい囚われない枠組みや考え方が詰まった一着が完成したので、たくさんの方に見ていただけたら嬉しいです。せっかくなのでカップル、ご夫婦でインラインとこの別注を揃えていただいても素敵だと思います。僕は相棒とお揃いします。
2025年11月1日(土)よりTHIRD PLACEでお披露目します。デザイナーの尾崎さんも11月1日(土)は終日在店していただき、私たちと共にご紹介しますので、ぜひご来店お待ちしています!
THIRD PLACE OFFICIAL ONLINE STOREでは11月2日(日)20時より、在庫状況次第で販売します。
それでは次回のブログで「リアルクローズ」第2弾をご紹介します。ぜひお楽しみに!