THIRD PLACE episode #3
こんにちは。西脇です。
少し間隔が空いてしまいましたが、今日は「この場所」についてご紹介していきます。
episode #1,2でTHIRD PLACEの思いや考え方はお伝えできたと思いますが、それらを空間として形にしていただいたのが建築家の小林雄介さん。
小林さんとは年齢も近く、知り合って2年以上が経ちますが、お互いのSNSをチェックしては定期的に連絡を取り合って、お互いの仕事へのリスペクトや考え方を共有してきた仲間です。会って食事をする時はいつもしょーもないことから真面目なことまで、とにかくたくさん話して過ごします。笑
私の中の小林さんは建築家の中でも、とにかく服が好きだと思っていて、お互いの共通する部分にもなりますが、いつも同じような格好をしています。スタイルがあり、好きなものが明確でありながら、視野も広く、柔軟性もあるのでいつも話していて本当に楽しいんですよね。
そんな彼と今回初めて一緒に仕事をした訳ですが、改めて振り返っても本当にたくさんの時間「対話」をしました。
ただ作る、とかではなく、全てにおいて「なぜ」「どうして」をお互いに求めるので、かなりヒートアップした時もありましたね。笑
良いものを目指そうというスタンスが一緒だからこそ、手を抜けず、すごく考えることができたと思っています。

さてTHIRD PLACEの建築についてお話していきます。
既に来ていただいた方はわかると思いますが、THIRD PLACEには入り口が2つあります。最初の扉の場所をファーストプレイス、中に入り次の扉までの空間がセカンドプレイス。そして2つ目の扉を開けた先がサードプレイスになります。
3つの空間を生んでいただき建築的にTHIRD PLACEを表現していただきました。
上の画像を見ていただくと分かると思いますが、オレンジのセカンドプレイスの形が特徴です。小林さんにデザインしていただいたこの空間こそ視覚的にもTHIRD PLACEらしいオリジナリティが生まれ、私たちもとても気に入っている場所です。





ポリカー素材の壁に元々あった天井と照明器具を生かし、このセカンドプレイスの形に合わせて切り抜き、照明も古いものの上に新しいものを取り付けています。照明の一部はセカンドプレイスの方に合わせてカットされているので、元々の場所を生かしながら再構築。
私たちらしいベースを大切にしながらもアップデートするという考え方をこういった部分にも落とし込んでいます。
基本的にはこのセカンドプレイスにはものは置かず、小売業としてはタブーに捉えられるデッドスペースになりますが、無駄に捉えられがちな「余白」こそ今回とても大切に考えていただきました。
この空間こそ、この場所ならではの象徴だと思っているので、あえて入り口にマーク(看板やカッティングシート)も入れませんでした。目の前の街灯に看板を付けていただきましたが、初めて来ていただく方には探しづらい...この入り口を見たら「THIRD PLACE」と認識していただけるようになりたいと願っています。





セカンドプレイスから奥に進むと、目の前には大きな鏡が並び、開放感のある空間になっているのがサードプレイスです。
セカンドプレイスまでは天井が3mになりますが、サードプレイスに入ると3m75cmまで天井も高くなります。同じ場所の中でも違う空間、世界観にこだわっていただきました。
様々な素材を使いながらも統一感があり、冷たい無機質な雰囲気は自分の肌に合わなかったのでどこか温かさがある雰囲気にしていただけました。



ラックもセカンドプレイス側の両サイド2本だけにしてもらい、厳選して洋服をご紹介しています。
またラックの高さを170cmに設定していただきました。この場所は自然光も入り、目で見たままの素材感やディテールも分かるので、この高さと環境が一番ベストな状態で洋服をご紹介できると思い細かくリクエストしました。
また小林さんから洋服のハンガーを掛けている部分を見せないようにしてみるのどうですかと提案いただきましたが、こちらもとても気に入っています。


このサードプレイスにおいて一番ポイントなのが「備え付けのレジ台や棚を作らない」ことでした。
前回のブログでも書きましたがTHIRD PLACEは具体的に「この場所」の意味、位置付けはしたくなかったので、所謂一般的なお店らしい部分を削ぎ落とし、空間の自由度を高めていただきました。
自由度を高めることでお店として「伝えていきたい」方法の選択肢が増え、クリエイティブの幅も広げられていくので私たちとしても色々なアプローチを楽しめる空間になっています。
セカンドプレイスの時にお話したように、THIRD PLACEのキーワードは「余白」です。
あえて作り過ぎない余白があるからこそ「自由」が生まれます。単なる「自由」を求めたいということではなく自分たちのベースの中に「余白」を置いておくことで、様々な価値観を受け入れられ、新しい枠組みや形も考えることができます。それがまた新しいチャレンジにも繋がりTHIRD PLACEの「奥行き」になっていくと思っています。
抽象的な部分も多いと思いますがそういった一つ一つを小林さんに形にしていただき、私たちが目指したいTHIRD PLACEが完成しました。
そして施工を手掛けていただいた万建の小林さん(今回お二人とも小林さんでした)職人のみなさん、タイトなスケジュールの中作業していただき本当にありがとうございました。

episode #4 「CRISPY」「MATSUYAMA」「GOROMARU」